忍者ブログ
ここは、トミーウォーカーのプレイバイウェブ(PBW)【シルバーレイン】のPCのキャラクターブログです。                   ============================================================                               このページで使用するイラスト作品は全て、株式会社トミーウォーカーの運営する 『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。 イラストの使用権は作品を発注したお客様に、著作権は描いて下さった絵師様に、 全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ============================================================
[44]  [43]  [42]  [41]  [40]  [39]  [38]  [37]  [35]  [34]  [33
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11月23日。

彼は白い花束を手に荒野に立っていた。
そこにあるのは一本の枯れ木だけ。
それは、彼にとって最後の戦場。
運命の歯車が確かに動いた場所…

歯車ならもっと前から動いていたのかもしれない。
しかし、彼はそれに気付いていなかった。
空気位にしか感じていなかった存在。
寧ろ鬱陶しいとしか思っていなかった存在。
しかし…
当たり前だと思っていた空気が無くなって、初めてその重要性に気付いた。

運命とは残酷なものだ。
失ってからでは遅すぎる…

『お前、自分が何をしているのか分かっているのか?』
『そいつは俺たちの敵だ!そいつが何をしたのかお前も良く分かっているはずだろ?』
『この裏切り者!』

飛びかかる罵声。
あの時、何をしたのか…
自分ですら分からなかった。
しかし、後悔等はしていない。
それでも…判断を下すには遅すぎた。

別に組織を裏切りたかった訳では無い。
少女を護りたかった訳でも無い。
唯、あいつが…
気付いたら走ってた。
我を失って少女を抱えて走っていた…
走馬灯のようにあの頃の思いが駆け巡る。

「龍崎…」
そう言って彼はそっと枯れ木の根元に花束を添える。
そして想いを馳せる…
その時だった。
急に後方から声がした。

「その服装は…もしや右翼のミカエルでは…?」
その言葉を聞き、彼の表情はみるみる内に変っていく。
「…ほう…その名を知っているとは…」
そう答えながらゆらりと彼は振り返った。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[10/27 龍崎・拓斗]
[10/26 水忌・風魔]
[09/27 拓斗]
[09/27 水忌・風魔]
[08/26 拓斗]
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析

Copyright © 太陽と星のワルツ All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]